2014/08/07 03:45:00
こんにちは、aithemathです。
忘れ咲きは「教科書のようなコード進行」なのでそのメモ。
忘れ咲きは「教科書のようなコード進行」なのでそのメモ。
アマDTMerにとって「コード進行」の話題は食いつきが良いです。
ニコニコ動画でも「作曲講座」より「コード進行講座」の動画の方が盛り上がっているイメージがあります。
作曲講座は、私を含め、「わからん」&「へえそうなんだー」でしかないけど、コード進行は「わからん」&「へーそうなんだ」に加え「それはこれと同じだね」&「それちがくね」など自身の知識と合わせやすいというのもあります。そもそもパズルのような面もあり、コード進行偏重なJ-POPの中で、日本人で理系気質なDTMerが食いつくのは至極当然のことのように思えます。
ちなみに洋楽にはJ-POPほど多彩なコード進行がないです。
ストーリーは少なく、曲の終わり方はアーメン終止ばかり。
日本は「起承転結」や水戸黄門に代表されるような「お決まりパターン」の文化で、ちゃんとカデンツがあり、終わり方も完全終止。
コード進行以前にそもそも曲自体に「Aメロ→Bメロ→サビ」というパターンがあるのもJ-POPならではで、洋楽はヴァースとコーラス繰り返して終わりです。
再びコード進行の話に戻します。
コード進行は「一般知識」と「パターン集」の両方で覚えるのが一番良いです。
前者だけ、後者だけ、という本やネット情報が多すぎる気がします。
前者は「カデンツを作る」や「終止系で終わる」や「禁則進行」などと言ったコード進行に関する一般的な知識のこと。後者は「とにかくこれを覚えろ&使え」のパターン集のことです。
前者だけだと曲作りに時間がかかったりそのコード進行が良いのか悪いのかの判断がしづらく、後者だけだと応用が効かないですね。やはり両方のアプローチが必要だと思います。
それでは「教科書のような」の忘れ咲きのコード進行。
全体を通してハ長調(Cmaj)なので本当に覚えやすい!
転調が無いどころか、並行調への移調(Am)もなくずっとハ長調。
「教科書のよう」で「ハ長調」なのに「名曲」。さすがプロの仕業という感じです。
以下はコードネームも書きます。ディクリーネームも書きますがアラビア数字で書きます。
【イントロ】
[C→G/B→][Am→G→][F→][Dm→G→]
前半の進行は下降進行です。
イントロの定番です。「イントロ 下降進行」や「順次下降」をキーワードに検索するとより詳しい情報が出てきます。ディクリネームでは1→7→6→5→4となります。下降には2つのパターンがあって、このように数字を落としていくパターンと、転回系を駆使してベース音を1つずつ落としていくパターンです。どちらも大事です。
今G/Bを7と表記しました。よくメジャースケールのダイアトニックコードの7番目はVIIm-5(マイナーセブンス♭ファイブ)のように書かれていますが、こんな使いづらいコードは考えないで良いです。7番目は機械的にV/VIIにします。CmajならばG/Bです。機能はドミナントです。積極的に取り入れましょう。
また「クリシェ」というキーワードもイントロには欠かせないのでそちらも覚えておきます。
[C→G/B→][Am→G→][F→][Dm→Em→F→Gsus4]
省略しましたが、4小節目でツーファイブワンで後半に進みます。
「同じコード進行を繰り返す」というところでバラードならではの「落ち着き」が表現できます。
8小節目は、正式な用語を忘れましたが「1音1コード」というお決まりの手法です。バラードでは接続部分で使われます。上昇することが多いです。ここでのディグリネームは2→3→4→5で確かに上昇しています。
Gsus4というのは少しオシャレです。
コード進行とは外れますが、sus4はルート音を真ん中にするボイシングにすると上下で4度でオシャレに響きます。sus4というのは135の3がsus4されて145という構成の和音であることは間違いないのですが、それを1を挟むように転回して「514」とするのです。すると5の4度上は1, 1の4度上は4になります。
キーワードは他ならぬ「4度堆積」です。ギターのお話ばかり出てきますが、キーボーディストの方も手元の五線譜で確認してみてください。
【Aメロ】
[C→G→][Am→Em→][F→G→][C→G→]
前半のうちその前半(2小節)はカノン進行です。日本人大好きカノン進行です。
ディグリーネームは1→5→6→3→4→1→4→5です。
コードネームはC→G→Am→Em→F→C→F→Gで、後半がことなっています。
ガーネットの曲にも前半カノン、後半少し変えている曲というのが多いです。
NostalgiaのAメロがそうです。
涙のイエスタデーのAメロも、装飾ありますが、たぶんそうです。
[Am→G→][F→G→C→][F→G→][Am→]
一般知識として、「各ストーリーの最初のコード」という考え方を書きます。
J-POPは8小節の構成がほとんどなので、「各ストーリーの最初のコード」とは1小節目や5小節目のことを指します。
メジャーキーにおいてそこに置くべきコードは1,6,4のどれかです。Cmajの場合はC,Am,Fのどれかです。
使い分けはシンプルで、明るくしたい場合はC, 暗くしたい場合はAm, どっちつかずの浮遊感を出したいときはFです。代理コードの発想があるので、Fの代わりにDmも置けたりしますが、それはあくまでも発展であり、基本的は3種類の中から選ぶようにしてください。
特に忘れ咲きはFが選ばれて、F→G→CやF→G→Amという進行が目につきます。
ここは教科書的ではなく、しかも奇をてらった進行でもなく、組合わせによる効果、というところで銀の弾丸や金のハンマーを欲しがるアマとは違ってプロのわざという印象もあります。
【Bメロ】
[F→G→][Em→Am→]
いわゆる「王道進行」と呼ばれる進行です。
キーワードは「王道進行」です。
アンチも多いですが私は好きです。これがJ-POPという民族音楽なのです。
例えば推理モノを見て、「殺人が起きるのかよ」「警察が出てくるのかよ」「推理するのかよ」「解決するのかよ」なんてツッコミを入れる人はいません。それらは「舞台」であり、その中でどんな「殺人の動機やトリック」がり、「どう解決するか」という中身が大切なのです。
コード進行も同じで、これはただの舞台であり、その中でどんなメロディーや歌詞、アレンジ(楽器やボイシング)がされるかが重要です。コード進行に罪は無いです。
[F→G→][Am→G/B→C]
先ほどストーリーの最初のコードは「1や5」と書いてしまいましたが、バラードの場合は1コード2拍であることも多いので、3小節目の1拍なども当てはまりますね。
「Fから始まる」「7=G/B」「1音1コード上昇(っぽい)」の3つが出てきています。
[F→G→][Em→Am→]
[F→D7/F♯→][G→A→G/B→G→]
前半は王道進行です。
後半は半音上昇になっています。「半音上昇」もキーワードです。
「おっ」っていう効果があります。
分子がDである理由がわかりづらいですが、Dの3rdがF♯なので、それを転回しただけです。
最後は5→6→7→5で「1音1コード」です。最後の5の効果を支える理屈(キーワード)はちょっとよくわかりません。一旦落とす、と確かに心地良く聴こえます。
ガーネット曲のメロディでも「ドレミド」のように1つめの音とと4つめの音が同じというものが多くあります。
【サビ】
[C→][G→][Am→G→][F→]
サビではコードチェンジのタイミングを倍にします。
これはバラードでは定番の手法です。
後半の6→5→4は順次下降といえます。その中でも特に5→4という進行は落ち着いた優しい印象を与えます。
[Dm→G7→][Em→Am→][B♭→][G→A→G/B→G→]
「ストーリーの最初のコード」がDmです。上で少し触れたFの代理です。
ツーファイブと捉えても良いですがするとEmの理由を説明するのが面倒かもしれません。
Emはトニックの代理とよく言われていますが、個人的にはドミナントの代理だと思います。
というのもEmは構成音がCともGとも似ているのです。
文脈によってどちらでも使えますが、使い方で印象を大きく左右するので決して全くもって使いやすいコードではありません。
そこで「ドミナントの代理」と覚えると、「スリーコード→代理コードの原則」で、ほぼ必然的に「G→Em」という進行となります。これは「普通」という意味で大変に効果的です。ぜひ使ってください。
テンションばりばりのオシャレなコード進行の引き出しも大事ですが、こういった普通の進行の引き出しも大事だと思います。
「スリーコード→代理コードの原則」のキーワードは「代理コード 使い方」です。
ディグリネームは[2→5→][3→6→]で、二回の四度上行があります。期待を高めるような進行です。キーワードは「4度上行」「5度下行」「五度圏」です。
そしてB♭
私が大好きなコードです。ディグリーネームは7♭(さすがに違和感があるのでローマでも書くとVII♭)。
機能はサブドミナントマイナーです。
サブドミナントマイナーはFm(4m)ですのでこれは代理です。
キーワードは「サブドミナントマイナー」「サブドミナントマイナーの代理コード」「同主調からの借用和音」「モーダルインターチェンジ」です。急に多いですがそれほど難しくありません。逆に、キーワードが確立されているテーマは覚えるだけといえば覚えるだけなのです。
7♭はガーネットに限らずとても非常にとてもよく出てきます。とりあえずNostalgiaにも出てきます。使い方もたくさんあるのでここでは省略します。
たくさん出てくる理由はおそらく「お手軽にそこそこの世界観チェンジ」が出来るからだと思っています。
ただし付け焼き刃としての手法ではなくてじっくり自身のモノにした方が良いと思います。私も勉強中です。
[C→][G→][Am→G→][F→]
[C→][G→][F→][Fm→][C→]
サビではストーリーの最初を「C」で固めています。
そこも「救われる感じ」や「広がる感じ」、そして、「逆に寂しい感じ」などが出てきます。
後半のFmは上で先取りしてしまった「サブドミナントマイナー」です。
使い方は「バラード」で「曲の最後」で「4→4m→1」という進行でまさに教科書です。
曲全体を通して教科書的であり、かつ少し遊びもあったので、ここでド定番がハマるのです。
定番じゃないところでは「君 連れ」のAメロに「4→4m→1」があります。
量が多くなってしまったので間奏とアウトロは省略します
それでも大切なことはだいぶ詰まっています。
「教科書」のようなテーマと、それらの使い方やタイミングのバランス。
そういったものを感じさせます。
以上、「教科書」のような進行なのに名曲な忘れ咲きのコード進行でした。
おわり。
ニコニコ動画でも「作曲講座」より「コード進行講座」の動画の方が盛り上がっているイメージがあります。
作曲講座は、私を含め、「わからん」&「へえそうなんだー」でしかないけど、コード進行は「わからん」&「へーそうなんだ」に加え「それはこれと同じだね」&「それちがくね」など自身の知識と合わせやすいというのもあります。そもそもパズルのような面もあり、コード進行偏重なJ-POPの中で、日本人で理系気質なDTMerが食いつくのは至極当然のことのように思えます。
ちなみに洋楽にはJ-POPほど多彩なコード進行がないです。
ストーリーは少なく、曲の終わり方はアーメン終止ばかり。
日本は「起承転結」や水戸黄門に代表されるような「お決まりパターン」の文化で、ちゃんとカデンツがあり、終わり方も完全終止。
コード進行以前にそもそも曲自体に「Aメロ→Bメロ→サビ」というパターンがあるのもJ-POPならではで、洋楽はヴァースとコーラス繰り返して終わりです。
再びコード進行の話に戻します。
コード進行は「一般知識」と「パターン集」の両方で覚えるのが一番良いです。
前者だけ、後者だけ、という本やネット情報が多すぎる気がします。
前者は「カデンツを作る」や「終止系で終わる」や「禁則進行」などと言ったコード進行に関する一般的な知識のこと。後者は「とにかくこれを覚えろ&使え」のパターン集のことです。
前者だけだと曲作りに時間がかかったりそのコード進行が良いのか悪いのかの判断がしづらく、後者だけだと応用が効かないですね。やはり両方のアプローチが必要だと思います。
それでは「教科書のような」の忘れ咲きのコード進行。
全体を通してハ長調(Cmaj)なので本当に覚えやすい!
転調が無いどころか、並行調への移調(Am)もなくずっとハ長調。
「教科書のよう」で「ハ長調」なのに「名曲」。さすがプロの仕業という感じです。
以下はコードネームも書きます。ディクリーネームも書きますがアラビア数字で書きます。
【イントロ】
[C→G/B→][Am→G→][F→][Dm→G→]
前半の進行は下降進行です。
イントロの定番です。「イントロ 下降進行」や「順次下降」をキーワードに検索するとより詳しい情報が出てきます。ディクリネームでは1→7→6→5→4となります。下降には2つのパターンがあって、このように数字を落としていくパターンと、転回系を駆使してベース音を1つずつ落としていくパターンです。どちらも大事です。
今G/Bを7と表記しました。よくメジャースケールのダイアトニックコードの7番目はVIIm-5(マイナーセブンス♭ファイブ)のように書かれていますが、こんな使いづらいコードは考えないで良いです。7番目は機械的にV/VIIにします。CmajならばG/Bです。機能はドミナントです。積極的に取り入れましょう。
また「クリシェ」というキーワードもイントロには欠かせないのでそちらも覚えておきます。
[C→G/B→][Am→G→][F→][Dm→Em→F→Gsus4]
省略しましたが、4小節目でツーファイブワンで後半に進みます。
「同じコード進行を繰り返す」というところでバラードならではの「落ち着き」が表現できます。
8小節目は、正式な用語を忘れましたが「1音1コード」というお決まりの手法です。バラードでは接続部分で使われます。上昇することが多いです。ここでのディグリネームは2→3→4→5で確かに上昇しています。
Gsus4というのは少しオシャレです。
コード進行とは外れますが、sus4はルート音を真ん中にするボイシングにすると上下で4度でオシャレに響きます。sus4というのは135の3がsus4されて145という構成の和音であることは間違いないのですが、それを1を挟むように転回して「514」とするのです。すると5の4度上は1, 1の4度上は4になります。
キーワードは他ならぬ「4度堆積」です。ギターのお話ばかり出てきますが、キーボーディストの方も手元の五線譜で確認してみてください。
【Aメロ】
[C→G→][Am→Em→][F→G→][C→G→]
前半のうちその前半(2小節)はカノン進行です。日本人大好きカノン進行です。
ディグリーネームは1→5→6→3→4→1→4→5です。
コードネームはC→G→Am→Em→F→C→F→Gで、後半がことなっています。
ガーネットの曲にも前半カノン、後半少し変えている曲というのが多いです。
NostalgiaのAメロがそうです。
涙のイエスタデーのAメロも、装飾ありますが、たぶんそうです。
[Am→G→][F→G→C→][F→G→][Am→]
一般知識として、「各ストーリーの最初のコード」という考え方を書きます。
J-POPは8小節の構成がほとんどなので、「各ストーリーの最初のコード」とは1小節目や5小節目のことを指します。
メジャーキーにおいてそこに置くべきコードは1,6,4のどれかです。Cmajの場合はC,Am,Fのどれかです。
使い分けはシンプルで、明るくしたい場合はC, 暗くしたい場合はAm, どっちつかずの浮遊感を出したいときはFです。代理コードの発想があるので、Fの代わりにDmも置けたりしますが、それはあくまでも発展であり、基本的は3種類の中から選ぶようにしてください。
特に忘れ咲きはFが選ばれて、F→G→CやF→G→Amという進行が目につきます。
ここは教科書的ではなく、しかも奇をてらった進行でもなく、組合わせによる効果、というところで銀の弾丸や金のハンマーを欲しがるアマとは違ってプロのわざという印象もあります。
【Bメロ】
[F→G→][Em→Am→]
いわゆる「王道進行」と呼ばれる進行です。
キーワードは「王道進行」です。
アンチも多いですが私は好きです。これがJ-POPという民族音楽なのです。
例えば推理モノを見て、「殺人が起きるのかよ」「警察が出てくるのかよ」「推理するのかよ」「解決するのかよ」なんてツッコミを入れる人はいません。それらは「舞台」であり、その中でどんな「殺人の動機やトリック」がり、「どう解決するか」という中身が大切なのです。
コード進行も同じで、これはただの舞台であり、その中でどんなメロディーや歌詞、アレンジ(楽器やボイシング)がされるかが重要です。コード進行に罪は無いです。
[F→G→][Am→G/B→C]
先ほどストーリーの最初のコードは「1や5」と書いてしまいましたが、バラードの場合は1コード2拍であることも多いので、3小節目の1拍なども当てはまりますね。
「Fから始まる」「7=G/B」「1音1コード上昇(っぽい)」の3つが出てきています。
[F→G→][Em→Am→]
[F→D7/F♯→][G→A→G/B→G→]
前半は王道進行です。
後半は半音上昇になっています。「半音上昇」もキーワードです。
「おっ」っていう効果があります。
分子がDである理由がわかりづらいですが、Dの3rdがF♯なので、それを転回しただけです。
最後は5→6→7→5で「1音1コード」です。最後の5の効果を支える理屈(キーワード)はちょっとよくわかりません。一旦落とす、と確かに心地良く聴こえます。
ガーネット曲のメロディでも「ドレミド」のように1つめの音とと4つめの音が同じというものが多くあります。
【サビ】
[C→][G→][Am→G→][F→]
サビではコードチェンジのタイミングを倍にします。
これはバラードでは定番の手法です。
後半の6→5→4は順次下降といえます。その中でも特に5→4という進行は落ち着いた優しい印象を与えます。
[Dm→G7→][Em→Am→][B♭→][G→A→G/B→G→]
「ストーリーの最初のコード」がDmです。上で少し触れたFの代理です。
ツーファイブと捉えても良いですがするとEmの理由を説明するのが面倒かもしれません。
Emはトニックの代理とよく言われていますが、個人的にはドミナントの代理だと思います。
というのもEmは構成音がCともGとも似ているのです。
文脈によってどちらでも使えますが、使い方で印象を大きく左右するので決して全くもって使いやすいコードではありません。
そこで「ドミナントの代理」と覚えると、「スリーコード→代理コードの原則」で、ほぼ必然的に「G→Em」という進行となります。これは「普通」という意味で大変に効果的です。ぜひ使ってください。
テンションばりばりのオシャレなコード進行の引き出しも大事ですが、こういった普通の進行の引き出しも大事だと思います。
「スリーコード→代理コードの原則」のキーワードは「代理コード 使い方」です。
ディグリネームは[2→5→][3→6→]で、二回の四度上行があります。期待を高めるような進行です。キーワードは「4度上行」「5度下行」「五度圏」です。
そしてB♭
私が大好きなコードです。ディグリーネームは7♭(さすがに違和感があるのでローマでも書くとVII♭)。
機能はサブドミナントマイナーです。
サブドミナントマイナーはFm(4m)ですのでこれは代理です。
キーワードは「サブドミナントマイナー」「サブドミナントマイナーの代理コード」「同主調からの借用和音」「モーダルインターチェンジ」です。急に多いですがそれほど難しくありません。逆に、キーワードが確立されているテーマは覚えるだけといえば覚えるだけなのです。
7♭はガーネットに限らずとても非常にとてもよく出てきます。とりあえずNostalgiaにも出てきます。使い方もたくさんあるのでここでは省略します。
たくさん出てくる理由はおそらく「お手軽にそこそこの世界観チェンジ」が出来るからだと思っています。
ただし付け焼き刃としての手法ではなくてじっくり自身のモノにした方が良いと思います。私も勉強中です。
[C→][G→][Am→G→][F→]
[C→][G→][F→][Fm→][C→]
サビではストーリーの最初を「C」で固めています。
そこも「救われる感じ」や「広がる感じ」、そして、「逆に寂しい感じ」などが出てきます。
後半のFmは上で先取りしてしまった「サブドミナントマイナー」です。
使い方は「バラード」で「曲の最後」で「4→4m→1」という進行でまさに教科書です。
曲全体を通して教科書的であり、かつ少し遊びもあったので、ここでド定番がハマるのです。
定番じゃないところでは「君 連れ」のAメロに「4→4m→1」があります。
量が多くなってしまったので間奏とアウトロは省略します
それでも大切なことはだいぶ詰まっています。
「教科書」のようなテーマと、それらの使い方やタイミングのバランス。
そういったものを感じさせます。
以上、「教科書」のような進行なのに名曲な忘れ咲きのコード進行でした。
おわり。